溶媒のにおい

研究室にいた頃には毎日いろんな溶媒を嗅いでいたけれど、卒業してからはそんな機会もなくなって、記憶が薄れてきてしまいました

記憶がなくなる前に、どんな匂いだったかなっていうのを書き留めておこうというものです


クロロホルム

甘くてもったりしたにおい。

蒸気が重い感じがして、鼻から入ると口の方へと落ちてくるような感覚がある。


アセトン

鼻の奥の方をつつくような爽やかな刺激臭。

大量に嗅ぐとうっ!となる


エタノール

酒。消毒液。


メタノール

においは弱く、ほのかに果実の風味がある。

あまり刺激はない。


ヘキサン

油って感じのにおい。

ガソリンから不快な臭みを消した感じ。


酢酸エチル

強烈な果実臭。爽やかな甘みを濃縮して不快にした油。


トルエン

The・溶剤って感じの甘みとえぐみを併せ持った悪臭。


ジエチルエーテル

どこか懐かしさを感じさせるような苦い香り。

嗅ぎすぎるとしっかり気持ち悪くなる。


ジクロロメタン

クロロホルムとアセトンの要素を合わせた感じ。

すごい勢いで鼻を刺激してくる。


テトラクロロエタン

ハロゲン系ではあるんだけど苦みの強い嫌な臭い。

飛ばないから付着するとなかなかとれない。


o-DCB(オルトジクロロベンゼン)

体に悪そうな甘ったるいにおい。

これも飛ばないから付着するとなかなか取れない。


CPME

エーテルの苦みをもちつつ、果実臭のする比較的穏やかな臭い。


THF

揮発性の高いエーテル。油断すると鼻をつんざいてくる。


ジオキサン

エーテル要素をかすかに感じるものの、マイルドで優しいにおい。

研究室で扱ってきた中では最も心地よいにおい。

体には悪い。


DMF(ジメチルホルムアミド)

アミン臭(いわゆる魚の腐ったにおい)代表。


トリエチルアミン

アミンの腐敗臭にアセトンの刺激臭を加えたにおい。


DMSO(ジメチルスルホキシド)

濃縮した磯の香りにえげつないえぐみをトッピング。

嗅ぐと鼻の奥まで下りてきて出ていかず、喉と鼻の間あたりにえぐみが残り続ける。

悪臭はDMSOそれ自体ではなく分解物のにおいらしい。


ピリジン

悪臭。

アミンの腐敗臭とアセトンの刺激臭とDMSOのえぐみを全部足した感じ。

研究室で扱ってきた中では最も嫌な臭い。


ほかにもいくつか使ったけれど覚えていない。

アセニトとかどんなにおいだったっけ。


水が無臭で良かったと、つくづく思わされます。

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